: REPORT / 検索結果: 5件
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Archived no. 010
REPORT
現代的映像の温度:後編ジャン・ルーシュの「共有された人類学」から辿り直す
小川は前回の記事でこう結論づけた——限りなく透明に、映像を映像以上でもそれ以下でもなく、ひたすら零度の領域で捉え返し、「記録と伝達」を超えて、純然と見ること——。本稿では、映像人類学の用語定義から、ジャン・ルーシュの「共有された人類学」を抜き出し、「根拠のない信頼」までを辿り直す。ドゥルーズ、ヴィトカツィを経由した先の「顔」はいま、何をもたらしてくれるのだろうか。 -
Archived no. 009
REPORT
現代的映像の温度:前編断片的な映像から捉え返す、根拠のない信頼。映像人類学ワークショップから
人類学のなかに、“映像人類学”と呼ばれる分野がある。映像を通したフィールドでの記録や出来事を扱いながら、そこで可能な思考について研究する、この映像人類学のささやかな実践のために、藤田周(*1)と橋爪太作(*2)によるワークショップに小川は参加した。そこで感じた詩学は、情報の濁流を生き抜く私たちの実践にも近いものだった。 -
Archived no. 008
REPORT
可能なことをつなぎ止めて、ともに覚悟を共有するアーティスト・ラン・レジデンス「6okken」その定例ミーティングから。
アートと学びについて、若手からその視点や考えを学ぶ連載「若者との学び」。その第一回は、ギャラリー「NEORT++」キュレーターとして活動するwaxogawa/小川楽生による、山梨県河口湖に位置する6okken[ろっけん]のレビューだ。ここでは、アーティスト(*1) 、キュレーター、編集者、インストーラー (*2)、研究者……といった表現に関わる生活者たちが、ゆるやかに覚悟を共有しながら組織を運営している。そこで数多くある問題を止血しながら、それぞれの生活と表現をどう両立させているのか、6okkenの定例ミーティングと議事録から探ってみた。そこにあったのは、時空間を超えて生を結ぶテクスト群だった。 -
Archived no. 006
REPORT
鑑賞レポート水戸芸術館鑑賞プログラム「赤ちゃんと一緒に美術館散歩」で考える、ミュージアムと地域コミュニティ、ケア
水戸芸術館では親と乳幼児で展覧会鑑賞の機会をサポートするプログラム「赤ちゃんと一緒に美術館散歩」を行なっている。5月まで開催されていた展覧会「ケアリング/マザーフッド:「母」から「他者」のケアを考える現代美術」での内容をレポートする。 -
Archived no. 005
REPORT
日常を慈しみ楽しむ市井のクリエイティビティ 宮田明日鹿「港まち手芸部」
宮田明日鹿のアートプロジェクト「港まち手芸部」は、近隣に住む者が集まって手芸の時間をともに過ごすことで、交流やものづくりを促す試みだ。他愛もないおしゃべりをしながら、手袋や帽子などを編んでは形にしていく。そこにあるのは、現代アートとしての技術も難解さもない、市井のクリエイティビティが静かに息づいている時間だ。